2019/01/22
タイには、感動的なCMがかなり多いと世界中で有名です。
私も、例にもれず、それらのCMが大好きだったりします。
そんな感動的なCMに対して、タイの方々はどう思ってるのでしょうか?
色々な意見を聞いてみたので、ご紹介させて頂きます。
見出し
タイには感動的なCMがかなり多いの?
まずは、初めに個人的にかなり好きなタイのCMの引用元をご紹介させて頂きます。
ご覧になった方もいるかもしれません。
言葉が分からなくても、映像だけで分かると思います。
タイの感動的なCMは、数年前からYouTubeに上がるとすぐに世界中の方々が視聴し、「感動的すぎた」と多くのコメントを残したりします。
日本でも同様で、日本語の翻訳が付けられた感動的なタイのCMも多々あります。
特に、生命保険会社のCMなどがそれにあたり、もし私がタイの生命保険に入るならば、すぐに判を押してしまいそうなそんな内容なのです。
こんな会社の保険に入りたい!影響されやすい方は、そう思ってしまうはずです(^_^;)
タイに感動的なCMが多い理由と背景
世界一周のサイトで少し述べましたが、タイに感動的なCMが多いのは、タイの国の方々の思想によるものとされています。
タイという国は、仏教国であり、熱心な仏教徒の方々が多い国でもあります。
老若男女がお寺をお参りし、仏像崇拝の大切さを小さな頃から学んでいます。
また、タイには「タンブン」と呼ばれる文化があり、貧しい人、困ってる人を見かけたら手を貸してあげる事で徳を積むことができる。と言われています。
実際に、タイのみならず、多くの国々でこのような光景を目にする事となりました。
タイの方々も、「ご飯が食べられなくて困ってます。」なんて札を持って歩いてる人がやってくると、食事の途中にも関わらず財布を取りだし、お金を渡します。
子供が何かを売りに来ると、購入してあげる方も多かったりします。
困ってる人を見かけると、通り過ぎる事ができない人がいかに多いかを最近感じています。
観光地にいるだけでは、なかなかこのような光景は見ることが出来ないかもしれません。
しかしながら、一歩人々の生活の中に溶け込んでみる事で、本当に色々と見えてくるものがあります。
タイのCMの制作会社の意図
タイのCMの制作会社は、タイの人々にはこのような文化があるため、感動的なCMを作成する事で、多くの人たちに利用して頂けるという意図があるのでしょう。
実際に、結構年齢が上の方々には、このようなCMは受け入れられてるようです。
※多くの方々に聞いた訳ではありませんが、私の身の回りにいる方々に聞いた結果です。
しかしながら、若い方々の間では、実はこれらのCMは感動を生んでいなかったようです。
タイの若者たちの間で感動的なCMが受け入れられない訳
タイの若者たちに、「このCM好き?」と聞いてみた所、「うーん、嫌いじゃないけど特に好きじゃない。」という答えがあまりにも多かったのです。
不思議に思い、「なんで好きじゃないの?」と聞いてみた所、多くの方々は「リアルじゃないから。」と答えました。
つまり、実話じゃないから感動しない。との事でした。
日本人の場合、このストーリーがたとえ実話じゃないと知ってたとしても、感動するはずです。
それほど、感動的なストーリーでした。
しかしながら、タイの方々の多くは、実話じゃないと知ってしまうと感動しないんだそうです。
「じゃあ、もしこれが実話だったら感動する?」と聞いてみた所、YESという答えが返ってきました。
タイの方々は、物語にリアルを求めるのでしょうか。
タイの人々と日本の人々の感覚の違い
これらの違いは、どんな事から起こるのか、色々と考えてみました。
これは私の見解ですが、タイの人々って殆ど本を読みません。
本を読んでる所を、あまり見た事がありません。
実際に、色々な方々に本は読まないのか聞いてみた所、本はたまにしか読まないとの事でした。
もしかしたら、本なんて読んでる場合じゃなかったのかもしれません。
まだまだ、タイは発展してる途中です。
本を読まない事から、感動を得るというそのような感覚が薄いのかもしれません。
もしくは、国民性の違いと言うのも挙げられるかもしれません。
小さな頃から、どうやって育ってきたかによってもまったくそれらの事は変わってくるはずです。
タイの感動的なCMの引用元
最初に紹介したCMは、全世界を涙させたと絶賛されるタイのCMです。
そのCMの元となるお話を、タイの友人に教えて頂きました。
元となるのは、ドクターハワードケリーの物語です。
昔、ある貧しい少年が、家々を周って物を売りながら、学校の費用を自分で支払っていた。
彼はある時、お金がなく、空腹で苦しんでいた。
少年は1軒の家を訪れ、食べ物を恵んでもらえるように頼もうとした。
そこへ出てきたのが若い女性だったので恥ずかしくなり、食事のかわりにコップ1杯の水を頼んだ。
彼女は、少年がとてもお腹をすかしていることを察して、大きなコップ一杯の牛乳を持ってきた。
少年はそれを飲み終え、いくらあげれば良いかと聞くと、「私は母から、親切な行いに対して、お金を受け取ってはいけないと教えられたの」と答えた。それから数十年が経った。
少年にミルクをあげた女性は、重病を患っていた。
地元の医師では手が負えず、都会の大きな大学病院に送られた彼女の病気は非常に珍しいもので、治療のために全米から専門の医師たちが呼ばれた。
ハワード・ケリー医師は、その一人だった。ケリー医師は、新参の患者がどこの町から来たかを知ると、彼女の部屋を訪れ、診断した。
ケリー医師が全力で治療に当たったお陰で、無事に難病を克服し、彼女は元気を取り戻した。彼女が退院した数日後、請求書が自宅に届いた。
支払いが一生かかるような高額であることがわかっていたため、恐る恐る封を開けてみた。
すると、そこには、「コップ1杯の牛乳によって支払い済み。Dr. Howard Kelly」と書かれていた。
ハワード・ケリー医師は、あの時にお腹を空かせていた少年だったのだ。
もしかしたら、あなたの周りにもこんな素敵なストーリーがあるかもしれませんね。
日本人とタイの方々と言うのは、色々な所で感覚が違います。
深く付き合っていく事で、見えてくる事はたくさんあります。
タイで生きていくのもなかなか面白いですね。
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